いま地球が危ない、環境を守ろう……最近はそんな言葉をよく耳にするようになりました。
何日か前に爆笑問題が司会をしているテレビ番組でも、「地球が危ない」と連呼されていたのでちょっとひと言書きたくなりました。
皆さんはこの言葉にちょっとした違和感を感じたことはありませんか?
「地球が壊れそうだから、地球を守ってあげようよ」とでもいうような奇妙なニュアンスをそこに嗅ぎとってしまうのは考えすぎでしょうか?
竹中直人主演の《地球をダメにする50のかんたんな方法》(1992年)というドラマがあります。
ドラマ自体はちょっと軽めのB級コメディ的な趣きで感動するようなものでもないのですが、ひとつ強い印象を残した言葉がありました。
物語の終盤、環境保護に精を出しドタバタを繰り広げる面々に向かっておばあさんが次のようなセリフを叫びます。
《地球なんてちょっとやそっとで壊れるようなものじゃない、
人間がいくら汚したって壊したって地球はびくともすることなく生き続けていくんだ、
人間さまが全部いなくなったって地球がなくなることはないだろうよ、
ただ汚したしっぺ返しを人間がくらうだけなんだ、
だから地球を守ろうなんてそんな無礼な考え方をしちゃあいけない、
地球が怒らないように人間は生きてくしかないんだよ。》
確かこんなようなセリフだったように思います。
(うろ覚えですので正確にご存じの方いらっしゃれば教えてください。)
まさしくいま危機に瀕しているのは、地球というよりもむしろ人間の方である、とぼくは思います。
人間の行ってきた行為が回り回っていま、大きなしっぺ返しとなって襲いかかってきています。
(地球=生命=人間と捉えるならば、地球が危ないと言おうが人間が危ないと言おうが同じことなのですが。)
壊れようとしているのが人間ではなく地球だと感覚している限り、なにか他人事になってしまうような……そんな心配をしてしまう今日この頃です。
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