寒暖差のひときわ激しい今日この頃、お客様よりエコキュートについてのご相談を頂くことも増えてまいりました。
そこで本日は、エコキュートの寿命や買い替え時についてなどご案内できればと思います。今後のご参考に、少しでもお役立て頂ければ幸いです。
まず、エコキュートの一般的な寿命としては、約10〜15年ほどと言われております。
ガスや灯油給湯器の場合、燃焼作用をともなうためどうしても物理的に劣化せざるをえませんから、耐用年数は7〜10年ほどと言われております。
それに比して、エコキュートは「空気の熱でお湯を沸かす」ヒートポンプ方式であるため、燃焼をともなわず劣化する部分が少ないので、寿命はより長いのです。
とはいうものの機械ですので、個々のお客様により故障の出てくる時期はまちまちでもあります。
7〜8年を経過したあたりからリモコンに「エラーコード」が表示されるようになり、給湯電磁弁などの部品交換が頻発するケースもあれば、10年過ぎてもまったく故障が出ないケースもございます。
例えば、三菱エコキュートの場合ですと、こんな「エラーコード」が表示されることがあります。
【P00】【P10】【P11】浴槽への給湯温度を調節する「フロ用電動混合弁」の不調
【P01】【P20】【P21】シャワー・蛇口への給湯温度を調節する「給湯用電動混合弁」の不調
【P35】フロ給湯を開閉する「給湯電磁弁」の不調
【P36】「熱源ポンプ」の動作異常
【H01】リモコンの通信異常を示すもの 電源のリセット(オフオン)で解除される場合も
【C15】【C19】【C21】【C23】【C26】【C27】【C30】【C80】は 給水凍結時に出る場合、あり。
【U03】浴槽栓閉め忘れ
*「P」は「製品上の故障」を示すエラーコード。
「U」は「ユーザーエラー」を示すため、ご使用状況の改善により復旧することが可能です。
ほとんどの「エラーコード」が簡単な部品交換で直るケースが多く、修理費用は2〜3万円前後が一般的です。
しかしながら、あるお客様の事例では、故障が発生しメーカー修理を依頼したところ、その製品は発売から13年が経過していたため、交換部品が製造終了になっていたケースもございました。幸い在庫部品により修理は無事に完了したのですが、「次回故障時には修理は難しいでしょう」というのがメーカー側の見解でした。
ですので、軽度な故障であれば部品交換により引き続きご使用継続されるのも良いのですが、10年を経過したあたりから、故障頻度など様子を見ながら買い替えのタイミングを見計られるのがよろしいかと思います。
とくに冬場の故障は、急にお湯が使えなくなるわけですから、皆さん大変お困りになられます。私どもも可能な限り迅速な修理・復旧を心がけておりますが、メーカー部材が必要な場合など、復旧までに数日を要するケースもございます。
であれば、急な故障が発生する前にあらかじめ最新のエコキュートへと入れ替えておく、というのも「最善の予防策」と言えると思います。
とくに2008年以前にエコキュートをご導入されたお客様は、買い替え時期について一度ご検討されてみてください。
何かご質問・ご相談などございましたら、どうぞお気兼ねなくご一報くださいませ!
0コメント