12月17日、NHKスペシャル「激変する世界ビジネス “脱炭素革命”の衝撃」が放映されました。
事前に各方面でかなり話題にのぼっていた番組ですが、前評判をも凌ぐ素晴らしい内容でした。
「パリ協定」(*注1 )からの離脱を表明したアメリカ・トランプ大統領や、火力発電所の輸出に力を入れている安倍首相を尻目に、いまや想像を遥かに超えるスピードで進んでいる「脱炭素社会」への転換。
「脱炭素」の取り組みは、カネを生みだす。
「パリ協定」以降、多くの国や企業が一斉に「脱炭素ビジネス」にシフトしてゆく様を活写した渾身のルポルタージュ作品です。
これは、全国民必見の一本と言っても過言ではありません!
「日本はどうして19世紀のテクノロジーに、時間と努力と頭脳をつぎ込むのか」
「日本には、生き残れるだけの高い技術力がある。ないのは『変わる勇気』だ」
COP23に出向いた日本人ビジネスマンが、思わず悔し涙をこぼさざるをえなかった言葉が、胸に迫ります。
日本の「環境途上国」ぶりがよく分かるとともに、どんな方のお尻にも猛烈に火がつくこと請け合いの素晴らしい番組です。
まだご覧になっていない方がおられましたら、是非!
https://www.youtube.com/watch?v=01g3ahwQ-ds
こちらの記事も、とても良くまとめられています。
http://yonta64.hatenablog.com/entry/NHKSPECIAL/2017-1217-COP23
ニッポンの大問題 もはや環境途上国(中日新聞 2018年1月9日)
http://editorial.x-winz.net/ed-83968
*注1 「パリ協定」とは、2015年に開催されたCOP21(気候変動枠組条約 第21回締約国会議)において合意された国際的な枠組み。1997年COP3で採択された「京都議定書」以来、気候変動に関する国際的枠組みとしては18年ぶりとなるもの。
世界共通の長期目標として、産業革命前からの世界の平均気温上昇を「2度未満」に抑えつつ、さらに「1.5度未満」を目指すことが掲げられている。
「京都議定書」では、温室効果ガスの排出量削減義務は先進国にのみ課せられていたが、「パリ協定」では、途上国を含む全ての参加国に排出削減の努力を求めている。
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