「2019年問題」にどう対応する!?

いよいよ2019年が始まりました!
弊社も年明け8日より、通常営業を開始しております。
皆様のご要望により一層お応えできるようさらに精進してまいりますので、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

さて、2019年と言えば、いわゆる「2019年問題」の年です。

「2019年問題」とは、2009年より開始された太陽光発電の高額売電期間(10年)が順次終了していくという問題です。

「売電終了」と言っても、すべての設備が対象ではありません。
2009年10月以前に発電を開始している設備のみ、つまり設置して10年以上経過する設備だけがまず今年、対象となるのです。

日本全国で

2019年に56万件
2020年に75万件
2021年に100万件

と、多くの住宅用太陽光発電の高額売電期間が終了していきます。

本年はまず、この問題についてシリーズで取り上げていきたいと思います。

制度開始当初は、「固定買取期間」終了後はおよそ20〜24円/kWh程度になるだろう、といわれていた売電単価。

すでに2〜3年前から、期間終了後は売電単価がずいぶん安くなる、11円/kWh程度ではないか…などの「噂」が出ておりましたが……

2017年の年末あたりから、一気に様相が変わってまいりました。

と言うのも、経産省による議論の中で「期間終了後の『買取義務』はない」などという見解も出されるようになり、ついには「無償で電力系統に送電する」という案が政府から示されるにいたったのです。

 ご参考ページ:
  電力業界 初の事態、迫るFIT切れ「2019年問題」
  http://newscollege.info/2018/03/09/3979/
  住宅太陽光の余剰電力、FIT期間終了後は一般送配電事業者に無償引き受け要請
  https://www.denkishimbun.com/sp/23085

このことの背景としては、制度開始時の10年前とは太陽光発電を巡る状況が大きく変化してきた、ということが挙げられます。

2011年の震災を経て、急速に普及してきた太陽光発電。
普及にともない、システム価格もずいぶんと安くなってきました。

そして全国各地で相次ぐ災害の発生によって、蓄電池にたいする社会的ニーズがいっそう高まってきたこと。

そういった時代的な背景の変化により、上述のような流れになっている状況です。

では、こういったなかで私たちはいったいどうするべきなのでしょうか?

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 期間終了後の選択肢
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もちろん「無償で電力系統に送電する」ほどもったいないことはありませんよね。

期間終了後の選択肢としては、大きく分けて二つあります。

一つは、期間終了後も買取実施を打ち出している「新電力」会社がいくつかございますので、売電先を切り替えるという方法です。

こちらの場合は、とくに新しく費用をかけることなく「売電」を継続させることが可能です。

太陽光パネルは20年以上の長期使用が可能ですので、高額売電が終わったからといって価値がなくなるわけでは全くありません。
期間終了後もこれまでと同じく、日中は「無料の電気」を作り続けてくれますし、余った電気は価格は安くなりますが、「新電力」会社に売ることができます。

ただ、現時点で挙げられている買取価格は9円/kWh程度とずいぶんと安くなります。

これから、買取期間終了に向けて様々な「新電力」会社が新しいプランを打ち出してくることが予想されますが、現在の価格からは大きく下落することは必至です。

そこで、二つ目の選択肢となるのが蓄電池を導入する、という「自家消費」の方法です。

余った電気を9円/kWhといった安い価格で売るのであれば、日中に蓄電池に蓄えておいたうえで、夜間などのこれまで電気を購入していた時間帯に「放電」して「自家消費」する、というのがこれからの最新のスタイルになると思います。

現在は、「走る蓄電池」と言われる電気自動車の性能向上にも目覚しいものがありますからね。

つまり、余剰電力を「売って儲ける」時代から「貯めて使う」自給自足の時代へと、時代は移り変わっていくのです。
「電気の使い方」が大きく変化していくこの時代に、しっかりと先を見つめて活用策を考えていくことが必要になるのではないかと思います。

弊社としましても、高額売電が終了となるお客様にお役立ちできますよう、引き続き様々に情報提供に努めてまいりますので、ご登録・フォローをどうぞ宜しくお願いいたします!

株式会社 日本グリーンエナジー

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